ドキュメント転職 (4)

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2014年6月24日。内定が出てから8日後、ボーナス支給日の10日前のタイミングで上司に退職を切り出すことにした。本当は週のあたまの前日にするつもりだったんだけど、上司が不在でやむなく中途半端な日にちに。
 
週間前に幹部クラスの会議で確定していて、その結果を当人に伝える「賞与フィードバック」なる個別面談がある。今回のフィードバックはまだだったけれど、時期的に会議は終わっているはず、即ち支給額が不当な減らされることはなかろうと思っていた。
 
午前11時頃、胸ポケットにiPhone、ICレコーダ2台をズボンのポケットに忍ばせたうえで課長を会議室に連れ出し、2人きりになったところで
「実は会社を辞めさせていただくこととなりました」
単刀直入に言った。そして、エージェントとも申し合わせていた通り、
・ 8月1日入社で転職先と合意している
・ 退職の意思は揺るがない
・ 誰も恨んでいないしこれまでのことに感謝しているので、円満に退職したい
・ 社内規程上は15日前に伝えることになっているが、早めにお伝えするのが誠実と判断した
・ 転職先は、時期が来たらお話しする
という紋切り型のコメントを続けた。
 
課長は数秒間絶句していたが、説得は不可能と覚ったのか
「了解した。今までshibuyadeくんに負担をかけてきたことは済まなかったと思う。自分としては了解せざるをえないので、これから上につないで、退職の手続きを進めたい」
と回答があった。
 
もっと高圧的、感情的なことを言われるかと思っていんだけど、拍子抜けするほど簡単に第一段階はクリア。ただし、課長個人の考え方と、会社組織全体の考え方は必ずしも同じでないことが後々分かってくる。
 
午後、課長に呼ばれて以下の質問を受ける。
「転職先は、いまの部署の業務と同じ業務を行っている会社か」
「違います」
「転職先は、いま所属する事業カテゴリーと競合する会社か」
「競合する分野があります」
ウソを言ってはいけないので、ありのまま答えた。

俺の転職先での所属部署は直接競合しないんだけど、会社全体で見ればモロに競合する分野がある、というのが実際のところなんだけど、細かな解説をするのも何となく憚られたし、余計なことはこちらから言わないというのは予め考えていたことなので、口をつぐむことにする。
 
とりあえず、この日はそれ以上何の進捗もなく帰宅の途についた。
 
(つづく)

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shibuyade
英語ができないのに外資ではたらくことになったガジェット好きサラリーマン。都内在住。2014年より「渋谷ではたらく外資系社員のBlog」を開設。尊敬する人:チェザーレ・フィオリオ

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