パリでプリペイドデータ通信SIMを買ってみた

ParisParis
この記事の所要時間: 60

このたびパリに出張する機会があったので、現地でプリペイドSIMを調達して使ってみました。その顚末を紹介したいと思います。
 
日航で羽田からパリへ。
「新・間隔エコノミー」で長距離フライトも快適。

JAL 新・間隔エコノミー

シャルル・ド・ゴール空港2Eターミナルに到着。本来はエールフランススカイチーム専用の最新の建物で、日航はアライアンスが違うけれど、長年共同運航しているおかげでここに収まっているみたい。

シャルル・ド・ゴール空港 2Eターミナル
 
トランクを受け取り、エレベータで出発フロアに上がると、近くに売店の “Relay” (ルレー)を発見。

Relay (ルレー)

ガラ空きのレジで、
“Carte SIM prépayée, S.V.P. Uniquement des données.”(プリペイドSIMカードをください、データ専用のやつ)と訊き、
“J’ai un iPhone débloqué”(SIMロックフリーのiPhoneです)と付け加える。
おばちゃんが愛想良く(パリで店員の愛想が良いなんて奇跡)いろいろ出してくれたんだけど、前に記事で読んでいたSFRを選択。
「通話もつけるんでしょ?」
おばちゃんがお節介を焼いてくるので、否定してデータのみチャージしたいと念を押す。
 
「あら、アナタ。家族に電話しないの?」
「今はデータ通信で通話出来るから」
「ああ、ヴィベール(Viber)みたいなやつね」
と、やりとりしているうちに、SIMカード本体が9.99ユーロ、10日間有効のデータ1GB分が10ユーロで計19.99ユーロ(約2,600円)のお勘定。
3日弱の滞在なので1GBあれば恐らくリチャージの必要はないし、日本からレンタルWi-Fiを借りるよりもかなり安いはず。
 
どうやらおばちゃんは、フランス語を話す僕を気に入ったらしく
「ここで設定してあげようか?」
とまで申し出てくれたんだけど(パリの白人が通りすがりの日本人にここまで親切というのは超々異例!!)、やってもらったら記事にならないので、辞退して店を出る。

SFRのプリペイドSIM

さて、日本で使っていたSIMを取り外す必要があります。この治具は必須なのと、元のSIMを失くさない為に、僕はピルケースをひとつ専用に持ってきて保管していました。

SFRのプリペイドSIM
 
SFRのプリペイドSIMは、標準、Micro、Nanoの3種類に対応していて、爪を入れるだけで簡単に切り抜くことができます。
SIMサイズの違う別の携帯に挿す場合に備えて、 “Adapteur à conserver”(捨てないであとでアダプターとして使いなよ)との親切な注意書きまである。

3サイズに対応したSIMカード

SIMを挿入して、アクティベーション(利用開始)の為の番号 “963” に電話をかけると、手続が完了した旨の自動応答があり難なく完了。アクティベーション完了のSMSも届きます。

アクティベーション完了通知のSMS

そして、データ通信のチャージをします。ショートメッセージの宛先を “952” にして、レシートに書かれた10桁の番号を入れて送信します。

データ通信チャージの為、10桁の番号をSMSで送信

すると、 “Votre demande de rechargement est prise en compte” (お客様のリチャージが認識されました)とのSMSが届いて、これでデータ通信が可能になります。

チャージ完了通知のSMS

フランス語を理解していれば難なく手続出来るのですが、電話もSMSもフランス語オンリーなので、一般の観光客の方にはややハードルが高いかなという気がしました。ただしこれは今後、競争が進んで旅行代理店や航空会社とのタイアップなどがなされてゆけば改善されるのではないかと思います。
 
さて、スマホのデータ通信設定につきもののAPN(Access Point Name)について。SFRの場合、SIMを挿すだけで自動的に設定してくれるので、特に手動で設定する必要はありません。この自動設定は日本のSIMでも基本的に同様なのですが、いわゆる格安SIMを使っている場合には問題があります。
 
格安SIMは、独自のAPNを設定している場合がほとんどだと思います(僕のもそうです)。その場合、一旦日本のAPNを削除しなくてはなりません。言い方を変えれば、帰国して再度使う為には、予め日本のSIMのAPNを控えておく必要があるということです。この点は、スマホに詳しくない方にとって少し敷居が高いかも知れません。
 
僕はBIC SIMiijmio)を使っているのですが、APNはiOS用の「構成プロファイル」をインストールすることで自動設定するようになっています。このプロファイルを削除しないと、SFRの設定が正しく反映されません。すなわち、iijmioのAPN設定が優先されてしまい、ネットにつながらないことになります。
iijmioの通信管理アプリ「みおぽん」を入れていると、構成プロファイルは後からいつでもこのアプリから再インストールできるので、僕は躊躇せず削除することができましたが、念の為、APNの情報は日本にいるうちに確認しておいたほうが良さそうです。
 
さて、使って見ると電波は3Gで、4G(LTE)には対応していません。

3G

それから、日本ほど携帯のアンテナの数が多くないのか、空港から市内に向かう電車の中でしばしば圏外になります。また、日本では2Gが2012年に廃止されたので意識しませんが、欧州ではGSM方式という2Gがまだ健在。2Gだとデータ通信ができなかったり、できたとしてもLINEでテキストはOKでも画像だけ送信エラー、ということが何度もありました。地下鉄の中は、ほぼ2Gです。フランスの首都であっても、日本並みの通信インフラは期待できないということを認識して使う必要があります。それから、テザリング(PC等にネット回線を分ける)はできないようになっていました。
 
また、今回パリを歩いていて気づいたのですが、空港やホテル内はもちろんのこと、デパートやカフェ、レストランなどで無料Wi-Fiを提供しているところがたくさんあります。少しだけメールしたいとか、Facebookでチェックインしたいという需要だけならば、わざわざSIMを調達しなくても事足りるかも知れません。それから、地下鉄の構内に日本語の警告文まで掲げてあったのですが、スマホ(特にiPhone)は、かっぱらいの最高の獲物のひとつです。日本と同じ感覚で、歩きスマホなどしないほうが賢明でしょう。
 
今回はリチャージをする機会がなかったのですが、SFRのリチャージ用カードをRelayやTabac(タバコ屋)で買って、そこに書かれている番号を、先程と同じ要領でSMSで送れば簡単に出来るようです。
欧州は、日本でいう「パケホーダイ」のような定額制があまり一般的でないので、使った分を買い足すのが当たり前のようです。だからこそ、町中のWi-Fiを捕まえてパケ代を節約したがるのかも知れません。
 
以上、レポートでした。

The following two tabs change content below.
n-mizuno
1976年東京生まれ。小学校から12年間男子校で過ごした後、ほぼ女子校状態の大学に進学。就職してからは、アフリカ、ロシア、モンゴル、東南アジアを駆けずり回って海外営業にいそしむ。自称・日仏英伊クアッドリンガル。

About the Author

n-mizuno
1976年東京生まれ。小学校から12年間男子校で過ごした後、ほぼ女子校状態の大学に進学。就職してからは、アフリカ、ロシア、モンゴル、東南アジアを駆けずり回って海外営業にいそしむ。自称・日仏英伊クアッドリンガル。

Be the first to comment on "パリでプリペイドデータ通信SIMを買ってみた"

コメントを残す

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。