我々日本人の多くは、起承転結で話を構成しがち。それは決して悪いことじゃないんだけど、特にビジネスの世界では、結論を先に言った方が良い場合が多い。
PREP法という文書構成方法がある。これは”Point” “Reason” “Example” “Point” の頭文字を取ったもの:
(1) 最初に結論(自分のしたいこと、伝えたいこと)を言う
(2) その理由
(3) 具体例
(4) 再度結論を言う
短い時間で聞き手の理解を得たい場合に、最初に結論を言っておけば「この人はこういう考えなんだね」という理解の前提をつくることができる、その結論に至った理由を聞きたくなってくる。だから、PREP法は報告書や提案書でよく用いられている。
面接においても、限られた時間で面接官に自分を売り込む為に、自分の伝えたい結論、テーマを先に言うことは大事だと思う。延々とプロセスを話されて、最後の最後に結論を言われても、聞かされる側はなかなか腑に落ちないことは認識しておく必要がある。
また、このPREPでメッセージを考える際に、理由や具体例が見つかりにくかったり、結論に到達しにくいという場合には、それはどこかでストーリーが破綻しているんだと思う。企業研究が足りないのか、或いは自分が本当に志望していることを考えて、最初に置いた結論を見直すことも含めて再検討すべきだろう。
自分が納得できていないものを相手に納得してもらうことなんて出来ないんだから、自分なりの結論なり目標を筋道立てて示せるように、面接の本番でアタフタしないだけの準備が必要だと思う。
そして、面接の準備というのは、コピペ文言を丸暗記したり、相手を言い負かす対策をするのはなく、自分という商品を、買い手である面接官にいかに選んでもらうかという説得の技術に存することに気づいて頂きたい。
(つづく)
shibuyade
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