前回のパリに続いて、ベルギーの首都ブリュッセルでプリペイドSIMを買って使ってみたのでレポートします。
全日空の直航便でブリュッセルへ。
無料でプレミアム・エコノミーにアップグレードしてもらえて快適。
しかし、アップグレードもさもありなんと思えるガラガラぶりについて客室乗務員に訊いてみたところ、就航当初は結構乗ってたのに、テロ事件以降はすっかり空いてしまい、連日空席ばかりになってしまった由… テロの爪痕は、こんなところにも及んでいるのだと思い知らされました…
さて、テロの残滓を感じさせないブリュッセル空港に到着。
余談ながら、ブリュッセルは英語だとブラッセルス(Brussels)、フランス語はブリュクセル(Bruxelles)、オランダ語はブルッセル(Brussel)。ただ、オランダ語に引きずられる形で、当地のフランス語話者も「ブリュッセル」と発音することが多い。してみると、日本語の発音は、多言語国家ベルギーを的確に示すものと言えるのかも知れません。
到着口を出てすぐ右手にある携帯会社“BASE”のショップへ。オランダ系の通信キャリアのようです。
「データ通信用のSIMだけ欲しいんですけど。SIMロックフリーのiPhone持ってます」
と伝えると、初老の店主が待ってましたとばかりにカードを出してくれる。フランス語を操る僕を気に入ってくれたのか、きわめてにこやかに応対してくれる。もともとベルギー人は、フランス人みたいに外人に明らさまな差別感情を見せたりしないけど。
プリペイドSIMは2.5GB分のデータが使えて通話もできて15ユーロ、とのこと。
「そんなに使わないんだけど、もっと安いのない?」
と訊いてみたけれど
「これが最低料金だし、1年間有効だからその間いつでもリチャージも出来るから」
と説得される。他のキャリアも探してみればもっと割安なものがあったのかも知れませんが、円高で気持ちが大きくなっていたこともあり、購入決定。
身分証の提示も求められず、すんなり買えました。
SIMカードはフランス同様、フルサイズ、MicroSIM、NanoSIMの3サイズに対応していて爪でくり抜くタイプ。
アクティベーションはきわめて単純。SIMカード自体にパスワードがかかっているので、これを解除する«1111»を入力すれば、あとは何もせずに開通。フランスよりずっとラクでした。
空港駅近辺では3Gでしたが、ブリュッセル市内では4G(LTE)が入ります。通信速度はかなり速いです。ダウンロードスピードは28Mbpsに達しました。
郊外ではたちまち2Gに落ちてデータ通信が制限されることがありますが、諸々のインフラ整備が遅れていると感じてきたベルギーで、ここまで気軽にスマホで通信できてしまうことに驚きました。
以上、レポートでした。
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