[書評] 流れ星が消えないうちに

わけあって、自宅の玄関で寝起きするようになった主人公。
高校のクラスメートだった恋人を事故で亡くし、いまはその親友とつきあっている。
 

愛していた、なんて恥ずかしい言葉だけど、わたしはその言葉を使う。決してためらいはしない。誰かに聞かれたら、はっきり言うだろう。彼を愛していました、と。彼と過ごした二年間は、とても幸せな日々の連続だった。何年生きようと、どんな人と巡り会おうと、あんな時間は二度と訪れない。 
 
そのことを、私も巧君も知っている。
幸せなこと。
そして ーーー 。
酷なこと。

 
戻らない青春の日々と、今を生きる若者の苦さ・切なさ。
もういない彼の残したものが、でも確かに、いまの自分に、恋人に、家族に伝わっている。
失ったものと引き換えに、何かを手に入れることができるのか…
 
不完全な人間たちの生きざまを描き切った佳作。
 
今年映画化が決定している。
 

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